ID : 1805
公開日 : 2006年 10月 6日
タイトル
林野庁が都市部でのスギ植え替え支援
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200610070004a.nwc
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元urltop:
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写真:
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林野庁は、4大都市圏の10都府県で、都市住民と森林所有者が連携して取り組むスギの植え替えを支援する方針を決めた。花粉症対策の一環で、スギの人工林の現状を調べる費用や植え替え計画を作る費用を全額助成する。
期間は2007年度から5年間を予定している。07年度予算概算要求に2500万円を計上した。
植え替えに取り組むのは、首都(埼玉、千葉、東京、神奈川)、中京(愛知)、近畿(京都、大阪、兵庫、奈良)、九州(福岡)の4大都市圏。各都市圏では、森林所有者や研究者、都市住民らボランティアが参加する協議会を設置する。
協議会は、都市近郊の森林を対象に、都府県ごとに5ヘクタールの植え替え地区を設定。スギの人工林がある場所や広さを調べた後、植え替え計画を策定し、森林所有者がスギを伐採、ボランティアらが苗木を確保して広葉樹や花粉の少ないスギの植林を進める。
スギ花粉症は国民の5、6人に1人が発症しているとされ、特に都市部で患者数が多い。しかし、森林所有者は、木材価格の低迷で、森林整備への意欲が低下している。
一方、都市部では近年、植林活動に取り組むボランティア団体や企業が増えているが、活動場所の情報が不足している。そこで、都市住民と森林所有者をつなぐ場をつくり、森林整備を取り巻く現状や花粉症の実態について理解を深めながら、花粉症対策を進めることにした。