ID : 15277
公開日 : 2010年 3月 6日
タイトル
緑化功労者に田中さん 国土緑化推進機構会長賞
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/100307/20100307023.html
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元urltop:
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写真:
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兵庫県香美町村岡区柤岡周辺で子どもたちに森林体験活動の場などを提供している「けびの森くらぶ」代表の田中美喜朗さん(73)=豊岡市戸牧=が、本年度の緑化功労者として、国土緑化推進機構会長賞を受賞することになった。多くの人が散策できる森林ゾーンを創設するなど森林の保全、緑化運動への功績が認められた。
森林体験活動など長年の功績が認められ、緑化功労者に選ばれた「けびの森くらぶ」代表の田中さん(中央)=6日、香美町村岡区柤岡の山林 田中さんは高校教諭を退職後、森林を守り、活用していく自然体験学校に興味を持ち、約12年前から柤岡に拠点を置く同くらぶの代表を務めている。
県立兎和野高原野外教育センターの「森林インストラクター講座」受講生が結成した同くらぶは現在、地元や都市部の住民ら会員約30人が所属。たくさんのブナが自生している柤岡周辺の山林で、ブナの植栽、間伐、枝打ち、下刈りなど県内外の子どもたちを対象にした森林体験活動を受け入れて指導。間伐材利用の木工クラフト、シイタケ作りなどの森林レクリエーションにも取り組んでいる。
毎月第1土曜、日曜日には会員が集まり、遊歩道の設置や間伐、枝打ちなどを行って森林保全にも力を入れてきた。活動拠点づくりとして山林内にログハウスの山小屋を3棟建てている。
田中さんが受賞する国土緑化推進機構会長賞は最高賞の農林水産大臣賞に次ぐ賞で、兵庫県内ではただ一人受賞。授賞式は5月23日、神奈川県である「第61回全国植樹祭」の会場で行われる。
田中さんは今回の受賞について「私たちの地道な長年の活動が認められてうれしい。会員全員のおかげだと思っている。受賞を機に今後も会員が力を合わせて活動の輪を広げたい」と話している。