ID : 15192
公開日 : 2010年 3月 3日
タイトル
県会採録・代表質問 県のアンテナショップ、スカイツリー最有力
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新聞名
下野新聞
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100226/288314
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元urltop:
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写真:
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2月定例県議会は代表・一般質問2日目の25日、金子裕(自民)、中川幹雄(みんな)、野村節子(共産)、小林幹夫(自民)の4氏が一般質問に立ち、足利事件発生の本県における取り調べ可視化への取り組みや、都内に設置を予定している本県アンテナショップの検討状況などについて県執行部の考えをただした。福田富一知事はアンテナショップの設置場所は現段階で東京スカイツリーが最有力可視化は国の検討を見守る-などの考えを明らかにした。
◎金子裕氏(自民) 佐野のコンテナ基地設置支援を
-間伐材などを使ったバイオマス(生物資源)発電が注目されているが、奥山には採算が合わないなどの理由で間伐材が放置されている。どう対応していくのか。
三浦義和環境森林部長 森林バイオマスは温暖化防止や未利用資源の有効活用に役立つ。間伐材のエネルギー利用促進に向け、新年度は運搬などを支援するモデル事業を実施する。
-佐野市は、北関東自動車道を活用した内陸型コンテナ基地設置へ、研究会を発足させる。どのような対応、支援が考えられるか。
野口明産業労働観光部長 設置には、船会社の参画や取扱貨物量の確保などが検討課題になるだろう。県としては助言など支援を行い、研究会で市とともに実現の可能性などを検討していきたい。
◎中川幹雄氏(みんな) 最先端がん治療導入の考えは
-がんの放射線治療のうち、がんの形状などに合わせて線量を調整できる最先端の「重粒子線治療法」導入を本県も検討すべきだ。
北沢潤保健福祉部長 整備に多額の費用がかかり、患者の治療費負担も高額になるなど、普及には多くの課題がある。当面は3月稼働の群馬大重粒子線医学研究センターとの連携を図るとともに、各導入機関の治療成果などを注視していく。
-産科医不足にどう取り組むのか。
保健福祉部長 分娩手当を充実強化し、ハイリスク分娩に加え本年度から新たに通常分娩も助成対象とした。新年度は産科診療所の設備整備や助産師養成施設設置に対する助成も行い、分娩施設確保や産科医の負担軽減のための取り組みを推進する。
◎野村節子氏(共産) 取り調べ全過程可視化すべき
-冤罪の出た本県から声を上げ、取り調べ全過程の可視化を推進すべきだ。
福田富一知事 足利事件で菅家利和さんが長い間つらい思いをされたことはあってはならないこと。可視化については政府の検討を見守っていく。警察、検察当局は2度と起こらないよう万全を期してほしい。
-国民健康保険税滞納者の特別な事情を把握するには限界があり、資格証明書の発行が機械的になっていないか。高い税額が滞納者の多い要因だと思う。
保健福祉部長 市町は事前に納税相談を行い、滞納者の実情把握に努めている。国保税の算定は市町で異なる。本県の税額が高い理由は不明確だが、滞納者が負担すべき税を加入者が負担せざるを得ないことが理由の一つとして考えられる。
◎小林幹夫氏(自民) 子ども医療費は立て替え払いに
-東京都墨田区に建設中の東京スカイツリーは、県のアンテナショップ設置場所の有力な選択肢になっている。どのような検討がなされているのか。
知事 年間2500万人の集客力が見込まれる魅力的な施設。銀座と比較しても経費の面で有利であり、現段階で最有力である。
-子ども医療費を現物給付で支給している自治体が県内に4市町あり、足並みが乱れている。立て替え払いに統一するよう、県として打ち出すべきではないか。
知事 現物給付方式はいわゆるコンビニ受診につながる懸念があるため、3歳未満に限っている。県の助成制度について理解を得られる努力をしたい。