ID : 819
公開日 : 2006年 4月19日
タイトル
乾燥県内 山火事相次ぐ 上田では山林焼く
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20060419/KT060418FTI090012000022.htm
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元urltop:
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写真:
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18日、上田市や佐久市、松本市など県内各地で山火事や枯れ草火災が相次いだ。空気の乾燥した状態が続いており、長野地方気象台は全域に乾燥注意報を出して注意を呼び掛けている。
同日午後2時20分ごろ、上田市御岳堂と東内にまたがる山から煙が出ていると、上田広域消防本部に通報があった。丸子署によると、雑木と下草約2・25ヘクタールを焼き、火は一時、ふもとの民家まで約70メートルのところへ近づいた。長野、山梨、群馬の3県から1機ずつ消防防災ヘリコプターが出動。午後5時44分に鎮圧を確認した。
丸子消防署によると、出火したのは山の尾根付近。火は南北両方向に広がり、特に北風で南側の斜面を下るように大きく広がった。負傷者はいなかった。丸子署が出火原因を調べている。
佐久市八幡では午後零時50分ごろ、山林や畑約2ヘクタールを焼いた。この火事で、農業吉野十郎さん(72)所有の木造トタンぶき牛舎2棟と物置を全焼、肉牛3頭が焼け死んだ。牛舎隣の自宅にいた吉野さんらとほかの牛7頭は逃げて無事だった。
望月署などは、近くの歯科医療器具製造販売業ナルコーム製作所長野工場でごみを燃やしていた火が枯れ草に燃え広がったとみて調べている。
この日、佐久署管内では佐久市春日と同市根々井でそれぞれ約100平方メートルの草地を焼いた。南佐久署管内では、南佐久郡南牧村海ノ口で約300平方メートルの山林、同郡佐久穂町上で約140平方メートルの草地を焼いた。
また、東筑摩郡筑北村大沢新田では午後3時20分ごろ、畑や土手の下草や枯れ草約2000平方メートルを焼いた。安曇野署などによると、畑の所有者男性(63)が藤のつるを焼いていた火が燃え広がったという。正午前には松本市里山辺の薄川河川敷で下草約330平方メートルを焼き、塩尻市北小野でも、国道脇の枯れ草約100平方メートルを焼いた。