ID : 1596
公開日 : 2006年 9月 6日
タイトル
地元の間伐材で仮設住宅 ウッドピア松阪協組が開発
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20060907/lcl_____mie_____005.shtml
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元urltop:
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写真:
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松阪市木の郷町のウッドピア松阪協同組合などが、東海、東南海などの大地震や台風災害などに備え、地元産の間伐材を使って手軽に組み立てられる仮設住宅を開発した。鉄骨製と比較して断熱効果などに優れており、林業の再生も狙い、普及へ向けて県や各自治体にPRしていく。
木製の仮設住宅は、一昨年の台風21号による旧宮川村の災害で、鉄骨製の仮設住宅に防寒面での課題があったとして、同組合が開発を検討。設計は市内の建築家らによる松阪建築家クラブが担当し、材料の収集や加工、建設は同町の木材コンビナート「ウッドピア」に同居する各協同組合などが担った。
約30平方メートルと約20平方メートルの大小2種類があり、大型は直径16センチ、長さ3メートルの丸太を292本、小型は185本使用する。価格はそれぞれ約280万円、220万円と、鉄骨製より2、3割割高だが、断熱や結露防止など木材特有の効果が期待できる。
工法は地中にコンクリートの基礎工事を施した上に柱を立てて並べ、すき間に壁となる板をはめ込むもので、4、5人で2、3日あれば組み立てられるという。
ウッドピア松阪協同組合などは、10日に松阪市高須町の松阪浄化センターで開かれる「県総合防災訓練」で組み立てを実演して、アピールする計画。引き続き、木造仮設住宅の有用性を県などに訴え、採用してもらえるよう働きかけていく。認められた場合は、木材を保管しておく備蓄倉庫の建設も考える。