ID : 14054
公開日 : 2009年 11月18日
タイトル
08年のCO2排出量2%増加 1人当たり1・3トン
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新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111801000106.html
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元urltop:
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写真:
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国立環境研究所のグローバル・カーボン・プロジェクト国際オフィスは、2008年の人間活動に起因する二酸化炭素(CO2)排出量が前年比で2%増加、1人当たり年間1・3トンとなり過去最高に達したとする報告をまとめ、18日付の科学誌ネイチャージオサイエンス(電子版)に発表した。
同研究所によると、エネルギー起源のCO2排出量は1990年比で41%増加。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が予測した最悪ケースのシナリオに沿った動きをしている。
また、毎年排出されるCO2のうち大気中に残る割合は平均45%、残りは森林などに吸収されているが、過去50年間でCO2の大気中の残存量が増加していることが判明。CO2排出量の増加や温暖化の影響を受け、森林などの吸収量が低下している可能性があるという。
同研究所の山形与志樹主席研究員は「これまでの伸び率と大きく変わらないが、金融危機でエネルギー消費が減ったことを加味すれば高いと言える」と指摘。金融危機の影響が本格的に出る09年の排出量は大幅に減少する見通しだが「世界が排出量削減に向けた努力をしないと、景気回復とともに排出は再び増加する」と警告した。