ID : 475
公開日 : 2006年 3月 7日
タイトル
活性化が望まれる南丹市美山町の森林資源
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006030700058&genre=K1&area=K40
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元urltop:
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写真:
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京都府南丹市美山町の森林資源を幅広く活用しようと、「美山町林業研究会(仮称)」が18日に発足する。同町の基盤産業の林業が木材価格の長期低迷や労働力不足などで厳しい環境にある中、同研究会は、都市住民や森林ボランティアとの交流などでこれまでにない振興策を掘り起こしたい、としている。 同町の森林面積は3万2000ヘクタール。半分近くは植林したスギとヒノキで占められ、戦後植えられた若い木が多い。同町森林組合員は約1200人だが、林業だけで生計を立てられないのが現状という。
このため研究会では、主力商品のスギとヒノキだけでなく、クリやコナラなど広葉樹の利用を見直したいとしている。実のなる広葉樹を増やせば、シカやサルなどの餌になり、野生動物による農作物被害の減少にもつなげられるという。
また、地元での林業の労働力不足も深刻な中、研究会の会員は同町在住者とするものの、都市住民との交流で、新しい森づくりや人づくりの方法を探りたいとしている。
同研究会は、もとは旧北桑田郡で組織されていたが、旧京北町が京都市右京区に編入合併し、旧美山町も南丹市に入ったことで「郡」組織が解散した。関係者は、同研究会を発足させることで「林業技術や経営の研さん、先進地視察、講習会など従来の活動の継続とともに、新たな活動に取り組みたい」としている。
設立総会は18日、同町島の森林組合で開かれる。