ID : 13956
公開日 : 2009年 11月10日
タイトル
学校林、新校舎に活用 生徒らが切り出し 舞鶴・白糸中 京都
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200911090186.html
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元urltop:
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写真:
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52年前に舞鶴市立白糸中学校の生徒らが山林に植えた杉やヒノキが、建築材料として使えるまでに成長した。先輩たちの営みに感謝し、年明けから改築が始まる新校舎に利用しようと、同校の生徒会役員ら5人がこのほど、学校林から切り出した。
1957(昭和32)年に中学校発足10周年を記念し、全校生徒が同市鹿原の金剛院奥の学校林に杉1623本、ヒノキ900本を植えた。約10年間は下草刈りなどをしたが、その後は手入れがされないままになった。樹木は半分以下に減ったが、大きい杉は直径約60センチにまで成長した。
今回改築される新校舎は鉄筋コンクリート4階建て(延べ8358平方メートル)だが、植林した卒業生からの要望もあり、杉とヒノキを生徒ホールや図書室の天井、壁などに活用することになった。
切り出しの儀式に参加した生徒会長の3年生金治雄紀さん(14)は「3年生は新校舎に入れませんが、先輩たちの思いを大切にして後輩に伝えたい」とあいさつ。52年前に植林した卒業生で版画家の田主誠さん(67)=大阪府茨木市=は「感無量です」と目を細めていた。