ID : 13870
公開日 : 2009年 11月 1日
タイトル
OKIデータ 植林でタイ従業員の意識高まる
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911020002a.nwc
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元urltop:
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写真:
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複写機メーカーのOKIデータ(東京都港区)は、海外製造拠点での環境対応を強化している。グローバルな販売展開をしており、主力工場がタイや中国に点在するためだ。
海外の工場では、「社員の環境に対する意識付けが難しい」(OKIデータ・マニュファクチャリング・タイランドの吉田修社長)という課題解決のため、従業員の環境意識を高める工夫として、2008年から始めたのが、タイでのマングローブの植林活動だ。現地工場に勤務する有志が、マングローブの植林活動に参加している。
今年9月には、バンコクから車で南に1時間ほどに位置するサムットソンクラーン県の海岸で、2回目の植林が行われた。約200人の従業員が参加し約2000本を植えた。休暇を削っての参加ということもあり、泥だらけになり、仲間たちと楽しみながらできるレジャー感覚も持たせているが、結果的に環境意識が高まり、工場での環境配慮活動などにも自主的に取り組む社員が増えるなど、好影響が出ているという。
今回、2度目の参加というLED製造部のパパ・ポーンさん(25)は「最近、気候が不順なことを実感している。活動は楽しくやることが大切」と、継続性が重要であることを指摘した。
こうした取り組みがきっかけになり、工場での環境負荷低減活動も多くの成果が出始めている。
タイ工場では、社員のアイデアなども参考にしながら環境活動を実施。08年度には、一人一人の生産時の動線をできるだけ短くし、生産効率を高めるなどの工夫をして空きスペースを確保し、空調や照明のエネルギー削減を実施。工場の屋根にはセラミックコーティングを施し、室内温度を下げるなどの省エネ活動も行った。この結果、08年度の電力使用量は前年度比11%削減。さらに、社員の協力を得て節水も行い、08年度の水の使用量は前年度比27.8%減を実現した。
日本企業がグローバルで環境負荷低減を進める際、どうしても日本では常識とされる厳しい取り組み手法