ID : 13848
公開日 : 2010年 3月 1日
タイトル
白神のブナを遺伝子レベルで保護
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/aomori/218204.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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東北森林管理局の津軽白神森林環境保全ふれあいセンター(鯵ケ沢町)は、白神山地で植林に使うブナの若木を一括して管理、提供し、白神山地以外で育ったブナを持ち込ませないための体制づくりを進めている。外部で育ったブナとの交配を極力避け、白神山地のブナを遺伝子レベルで保護するのが目的で、早ければ5月にも若木の提供を始める。同セ ンターが2月28日、弘前市内で開かれた森林 ボランティア団体の意見交換会で明らかにした。
現在、市民団体などが植林しているが、若木の多くは出所が不明。白神山地の環境を考える調査団などは「遺伝子的に考えて、白神山地産の若木を植えた方が外部の若木より現場の環境に適合し、良い成長が期待できる」と指摘していた。「白神山地の生態系を損なう恐れがある行動はできるだけ避けた方がよい」と、外部からの人為的な持ち込みを懸念する声もあった。
同センターは白神山地で背丈約30センチの若木を採取し保管。植林する団体の要請を受けて、若木を提供する。植林する団体は東北森林管理局に届け出る必要があり、同センターが提供していない若木は植えられないことになる。同センターは今後、白神山地で若木を採取するボランティアを公募する予定だ。
津軽森林管理署が主催した意見交換会では、白神山地の保護活動に携わる若者が少ないことなどについて、各ボランティア団体が意見を交わした。