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ID : 13793
公開日 : 2009年 11月 1日
タイトル
庁舎の電気地元の木から 村山市
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000910300005
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元urltop:
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写真:
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木質バイオマスガス化発電の原料となる木質チップ。剪定枝で電力の「循環」が可能だ

木質チップを燃やして出たガスでエンジンを回して発電する発電機=いずれも村山市富並の「やまがたグリーンパワー」
∞CO2削減、11施設で試行へ業者、間伐材などで発電 自然エネルギーを大型施設の電気に使おうという取り組みが県内で動き始めた。村山市は11月をめどに、市役所など主な市の施設で使う電気の供給元として、市内にある発電所「やまがたグリーンパワー」と使用契約を結び、木質バイオマス発電に切り替える予定だ。木を使った発電への切り替えは「県内初」(県循環型社会推進課)といい、鳩山政権が大幅な温室効果ガスの削減を掲げるなかで挑む「電気の地産地消」は、注目を集めそうだ。(南日慶子) 村山市が木質バイオマス発電を使うのは市役所や市民体育館、市民会館、市内7小中学校、温泉施設「クアハウス碁点」の計11施設。電気使用量は月平均22万5千キロワット時で、これまで東北電力から電気を買ってきた。 一方、村山市富並の「やまがたグリーンパワー」では07年から、産廃処理施設や間伐材などから出る木質チップを燃やすことによって出たガスをもとに、エンジンを回して発電する「木質バイオマスガス化発電」に取り組んできた。 木を燃やして発生する二酸化炭素(CO2)は、その木が成長過程で吸収したものとみなされ、大気中のCO2を増やすことにはならないとされている。同社はクリーンな電気として、年間約1万5千メガワット時(月平均約125万キロワット時)を発電してきた。 これまで同社は、大口の電気を使う利用者に電気を売ることができる東京の「特定規模電気事業者」を通じて電気を売り、環境付加価値を商品化して販売する「グリーン電力証書」を発行して、電気を「売買」してきた。村山市に電気を直接供給できるようになったのは、今年夏すぎに、同社が「特定規模電気事業者」に認められ、直接、小売りが可能になったためだ。 同社は「余剰の電力が出れば民間企業などへの販売もあるだろうが、まずは地元の村山市への供給をしっかりとやり、夏場や冬場のピーク時でも余裕を持って対応できるかを確かめたい」としている。 村山市は12年度のCO2排出量を、06年度比8%(1万5039トン)の削減をめざす地域推進計画を掲げる予定。11施設の電気を木質バイオマス発電に変えることで、年約1280トンの削減を見込んでいる。 また、発電の原料となる木質チップには、市内の果樹地帯から大量に出る剪定枝(せん・てい・し)を利用することができるため、地域循環型の発電にすることも可能だ。剪定枝を利用して発電する取り組みは県村山総合支庁などでつくる協議会が今春、村山市と東根市で試験的に実施しており、来春も実施する予定。市環境課の担当者は「地元で出た果樹の枝が、地元の『光』として使える。地域資源を有効に利用できる取り組みにしたい」と話している。
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