ID : 13771
公開日 : 2009年 10月29日
タイトル
間伐材から作ったまきを販売開始 伊那のnpo
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_133687
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元urltop:
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写真:
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伊那市富県の新山地区を拠点に、森林を生かした事業活動の推進を目指すNPO「新山仕事起こしと支え合いの会」が、まきの販売を始めた。従来は切ったまま山林内に放置されてきた間伐材が材料。同NPO会長の大野静夫さん(61)=富県=は「地域に埋もれた資源を生かせばまだまだいろいろなビジネスができる、というモデルにできれば」と意気込んでいる。
今年のまきは、地元の藤原儀兵衛さん(72)がマツタケ生産の支障になるため伐採し、運び出したアカマツが中心。本年度の県の「地域発元気づくり支援金」から150万円余の助成を受けてまき割り機などを購入し、7月から約1500束のまきを作った。直径20センチ、長さ4メートルの丸太に換算して、およそ160本分を活用できた計算で、藤原さんは「切った木が利用されれば一石二鳥」と話す。
会員の石原信行さん(58)=富県=は、地元のNPO「トンボ谷の山育て村」の会長。間伐が行き届かない森林の所有者に働き掛け、整備を進める「山づくりプランナー」の育成講座を7月から独自に開いている。
育成講座には県内や東京、愛知などの19人が登録している。今後は地域住民の協力を得ながら実際に山造りを進め、林業で収入を得ていく仕組みづくりにつなげたい考え。そこで出る間伐材も、まきにして販売する予定だ。
大野さんは「本命は山林の手入れを進めることで、まき作りはあくまでもサイドビジネス。ただ、年を取ってからでもできるので、一緒に取り組んでもらえる人が増えればいい」と期待。石原さんは「特に若い世代が希望を持てるよう、地域にあるものを生かして生活していけるという先例をつくりたい」と話している。
まきは1束200円で販売している。問い合わせは、電子メールで同会事務局nobu730526@msn.comへ