ID : 13729
公開日 : 2009年 10月22日
タイトル
環境学習:吸収CO2量は熱気球30個分 「大クス」通じ学習--蒲生小
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20091022ddlk46040661000c.html
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元urltop:
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写真:
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全国フォーラムで成果発表 「日本一の巨樹」とされる蒲生町の大クス「蒲生のクス」をテーマに、蒲生小の児童らが環境学習に取り組んだ。地球温暖化を学びながら、郷土の誇りの大クスに関心を持ってもらおうと地元NPO法人「Lab蒲生郷」が企画。これまでに大クスが吸収したCO2量を体積から、約11万3710キログラムと推定。熱気球30個分に相当する量という。
環境学習は「測ってみよう! 大楠のCO2」と銘打ち、昨年末から始まった。蒲生小5~6年生約10人が大クスに触れながら、CO2を吸収する光合成の働きを学んだ。
「蒲生郷」などによると、大クスが吸収したCO2量は、熱気球(5人乗り)の約30個分に相当。吸収量をイメージしようと、3月、校庭で熱気球を上げるイベントを開いた。気球には住民約100人が体験乗船し、大盛況だったという。
学習の成果は10日に開催された「第22回巨木を語ろう全国フォーラム」で、蒲生小6年、中瀬戸里奈さんらが発表。「身近な大クスのことをよく知る機会だったし、環境問題にも関心が高まった。学校でもゴミの量をグラフ化して減量を呼びかけたり、節水などを呼びかけている」と取り組みを紹介した。
「蒲生郷」の小山田邦弘副理事長は「学校や地域がつながり、大クスの町として活性化できれば。今後は樹木にまつわる地域性、宗教性についても伝えていければ」と話した。