ID : 13682
公開日 : 2009年 10月16日
タイトル
熱帯雨林に1000兆円分の価値「神戸生物多様性対話」で指標提唱
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新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/091016/env0910162354002-n1.htm
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写真:
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熱帯雨林1ヘクタールが生み出す生物多様性の経済価値は年平均6000ドル(約54万円)、世界全体では10兆9200億ドル(約982兆円)-。 来年10月、名古屋市で開かれる生物多様性条約締約国会議(COP10)の準備などのため、神戸市で開かれている国際会議「神戸生物多様性対話」で16日、生物多様性のための熱帯雨林の経済価値をはかる指標が提唱された。 会議に参加した国際自然保護連合が提唱した。保護連合によると、熱帯雨林は木材などの直接的な利用で1ヘクタール年平均約14万円の経済価値を生み出している。一方で、樹木の保水や温暖化防止に役立つ二酸化炭素の吸収など、環境のために役立っている経済価値は約3倍の40万円にのぼる。 経済価値指標の提唱には、生物多様性のための環境を失うことでの経済損失が、保全のための費用をはるかに上回ることなどを示すなどの意味がある。COP10ではこれらの指標も使いながら、民間部門の生物多様性の取り組みを求めることなどが話し合われる。