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ID : 13482
公開日 : 2009年 10月 8日
タイトル
貢献人たち:CSRの現場から 設計会社「アンビエックス」 
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20091007ddlk13040224000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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資源循環型の建築を 「天然住宅」でCO2削減目指し 住宅の建材や塗装材などに含まれる有害化学物質によるシックハウスの被害がなく、二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない「天然住宅」ができたら--。そんな家づくりを目指す建築家の集まりが、株式会社「アンビエックス」(目黒区)だ。
 宮城県栗原市の栗駒山のふもとの林産業者と提携し、スギやヒノキなど無垢(むく)の木材を産直方式で購入。化学薬品による防虫、防カビ加工を避けるため、木材は低温でじっくり乾燥させる。壁の素材は貝をリサイクルしたもので、壁紙の接着剤も、でんぷんをクエン酸処理したものなど天然成分のみ。
 「国産材の住宅建築が増えれば林業は活性化し、森も守られる。食の地産地消のように、天然資源を組み合わせれば、資源循環型になる」と代表の相根昭典さん(55)は説明する。
 学生時代にアルバイトで化学工場の廃棄物を埋め立て地に運搬する仕事にかかわった。「化学薬品にまみれた汚泥を海岸沿いに捨てていいのか」。ちょうど70年代半ばのことで、光化学スモッグや公害、環境汚染が叫ばれ始めていた。繊維機械の開発会社に就職したが、「大量生産、大量消費」を推進する組織になじめず、「自分で社会をデザインしたい」と26歳で建築家に転身。「健康でエコな家」を追求して同社を設立し、今年で20年目を迎えた。
 現在、相根さんのほか建築家5人が住宅の設計やリフォームのプランづくりなどに携わる。冷暖房に太陽の熱や空気の循環を利用するパッシブソーラーシステムや太陽光温水器など自然エネルギーも活用して光熱費を抑え、CO2の削減に取り組む。各地の工務店とネットワークを組み、建築の坪単価は60万円台から。これまでリフォームを含め200軒以上を手がけた。
 今月からは名古屋大や早稲田大のチームと木材の機能性や耐久性などについての共同研究をスタート。「無垢の木の家は手入れをきちんとすれば100年以上は持つ」と相根さん。住宅の「エコ資産価値」を新たな価値観として提唱する。
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