ID : 13368
公開日 : 2009年 9月29日
タイトル
県10基金148億円やきもき 国拠出わずか33億円
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20090928-OYT8T01069.htm
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元urltop:
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写真:
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鳩山首相が国の2009年度補正予算のうち、46基金などの約4兆円分の事業の見直しを指示し、県は補正予算に計上した10基金計148億8800万円の“行方”にやきもきしている。交付が決定した基金が
ある一方、国から「保留」と連絡が入ったものもあり、担当課は「無駄遣いするつもりは毛頭ないのに……」と見直し作業の成り行きを注視する。
県によると、国の補正予算の成立を受け、6月補正予算に7基金計134億4200万円、提案中の9月補正予算案でさらに3基金14億4600万円を盛り込んだ。6月分はすべて交付が決まっているが、実際に国から拠出
されたのは33億7600万円にとどまる。
9月分は交付のめどすら立たない状況。うち、森林整備・林業再生基金(2億5000万円)の場合、県は今年度から2011年度まで年間約8000万円ずつ取り崩し、間伐や木材加工施設の整備などを計画し、事業主体の
市町や森林組合への配分まで決めていた。ところが、衆院選直後の今月3日、林野庁から「しばらく交付に向けた事務手続きを休止する」と伝えられたという。
さらに、原口総務相も記者会見で「地方分も聖域にはできない」と発言。県みどり整備課は「11月からの間伐シーズンに間に合うか心配。交付のめどが立たないまま、議案を県議会に提出したのは初めてだ」と困惑する
。
県予算調整室によると、これまでに交付決定後に予算執行を停止された例はないという。担当者は「報道でしか情報がなく、見通しすら立たない。必要性を議論したうえで予算化しているので、凍結は避けてほしい」と
訴える。