ID : 13338
公開日 : 2009年 9月28日
タイトル
森林再生 大月にロハス村
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新聞名
山梨日日新聞
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/09/28/3.html
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元urltop:
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写真:
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ヨガ教室や宿泊ツアー 都市住民との交流促す
荒廃した森を再生し、癒やしの里に-。大月市駒橋の佐々木裕生子さん(49)が、スローライフが楽しめる拠点をつくろうと、自宅近くの山林を開拓している。題して「里山再生 大月ロハス村」プロジェクト。近所の住民
と実行委員会を立ち上げ、間伐材を活用したツリーハウスを建設したり、協力者を募るための各種イベントを開いたりしている。今後、キャンプ施設などを整備し、アウトドアプログラムを組み込んだ宿泊型のツアーを
計画する。首都圏に近い立地を生かし、都市住民との交流を活発にしていく考えだ。
国道20号の駒橋交差点東側にある佐々木さん宅に車を置き、森の中へ10分ほど歩いていくと、スギやヒノキが生い茂るひっそりとしたロハス村の拠点が見える。
「両手を組んで、空に高く伸ばしてください。呼吸はゆっくりと…」。今月中旬、間伐材で造った約170平方メートルの屋外ステージで、佐々木さんが講師を務めるヨガ教室が開かれた。県内外から集まったOLからは「森の
中に立派な施設があり驚いた」「自然の中で運動するのはとても気持ちいい。また来たい」などの感想が聞かれた。
「ロハス」とは、自然と共生しながら健康的な生活を送ることを意味する言葉。「村」の面積は山林約2千平方メートル。佐々木さんの祖父が所有していて、戦後植えられた樹木が手入れもされず、そのままになっていた
。
佐々木さんは、夫の俊夫さん(49)と手作りのまきストーブ販売を手掛けたり、各地でヨガ教室を開いたりするスローライフの実践者。さらに都市住民に体験の場を提供しようと、山林の再生を決意し、ロハスの村づくり
を目指している。
山林周辺の地権者に協力を呼び掛け、村の実行委員会を結成。これまでに屋外ステージのほか、国道から村に続く山道を整備した。今後も各種イベントを開いて、村づくりの協力者を募り、一緒に間伐作業をしてツリー
ハウスなどを建設する。間伐材を使ったアスレチック遊具、キャンプ施設、家庭菜園も設ける考えで、山林を散策する森林セラピーなどを組み合わせた、心身がリフレッシュできる宿泊型の各種ワークショップを開いて
いくという。
10月4日にはヨガや森林ウオークを楽しむツアー(有料予約制)を計画している。「都会の人たちは、田舎暮らしに関心を持っている。首都圏に近いロハス村を幅広くPRし、古里・大月の活性化に貢献したい」と佐々木
さん。一日も早く村を完成させたい考えだ。ツアーの申し込み、問い合わせは佐々木さん、電話0554(23)1169。