ID : 2916
公開日 : 2007年 3月 1日
タイトル
鰐淵さん「山から恩恵」 中日造林賞受賞喜ぶ
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/fki/20070302/lcl_____fki_____001.shtml
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元urltop:
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写真:
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第五十二回中日造林賞(中日新聞、日刊県民福井など主催)の優良造林地の部で中日賞を受賞した坂井市丸岡町与河、鰐淵武雄さん(89)は一日、名古屋市中区の中日新聞社で開かれた贈呈式で「この年で
こんな大きな賞をもらい、恥ずかしいがありがたい。これからも山林の魅力を率先して伝えていく」と受賞の喜びを語った。
太平洋戦争後、一九四七(昭和二十二)年に復員し、故郷で農林業を始めた。所有する山林約十一ヘクタールのうち約六ヘクタールでスギやヒノキを植林。林野庁や県の担当者の指導を受けながら、より良い造林を心
掛けたといい「木は手をかければかけるほど良くなる。すべての木が自分の子どものよう」と話す。
旧丸岡町全体の農林業発展を考え、町の林道整備や土地改良にも貢献してきた。現在は高齢のため、山林の保育作業は坂井森林組合に委託しているが、時折山に入り、歩道整備をするなどしている。
「長生きできたのも、山を歩いて足が鍛えられたおかげかな」と話す。「生活が苦しいときは木を売ってお金にしたりと、山から多くの恩恵を受けてきた。この山はずっと受け継いでいきたい」と笑顔を見せた。