ID : 13244
公開日 : 2009年 9月15日
タイトル
間伐材でコピー用紙
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090915-OYT8T01173.htm
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元urltop:
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写真:
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利用の自治体、企業増1キロ5円、森の育成に還元 九州地方の杉の間伐材と古紙を使ったコピー用紙「九州間伐紙・木になる紙」を使用する自治体や企業が県内をはじめ各地で増えている。売上金の一
部は森林所有者に還元され、植林や間伐の費用に充てられるという。
製品化したのは、国民が支える森林づくり運動推進協議会(九州各県、製紙会社など30団体で構成)。佐賀県伊万里市の製材会社が九州産の間伐材を細かく砕いて、愛媛県四国中央市の製紙会社に納入している。
用紙のサイズはB4、B5、A3、A4の4種類。1箱にA3は1500枚、ほかは2500枚が入っている。配合率は古紙が7割、間伐材が3割で、「既存の古紙100%の用紙と比べても遜色(そんしょく)ない価格、品質になった
」(協議会)という。
今年4月から販売を始め、これまでに熊本市の九州地方環境事務所や九州電力熊本支店など60を超える団体が購入。7月から利用を始めた九州電力熊本支店によると、1箱当たりの価格は古紙100%よりも100円
程度割高になるというが、「九州の森が育ち、地球温暖化防止など環境保全に貢献できるなら」とし、年間約200箱を購入する予定だ。
協議会では、用紙1キロ当たり5円を協議会のメンバーを通じて、森林所有者に還元することにしており、1ヘクタールを間伐すると、平均で2万5000円程度が還元される、という。
協議会は「九州間伐紙の使用で、山村を守り、地球温暖化の防止に貢献できる」とPRしており、今年度1年間の販売目標を10万箱としている。