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ID : 12965
公開日 : 2009年 8月26日
タイトル
間伐材 作業道でスイスイ
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000908250003
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元urltop:
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写真:
 
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「四万十式」導入 コスト大幅減
   ◎十津川 村有林でモデル事業
 急傾斜の山林が多いため、伐採した木材を運び出せない悩みがある十津川村で、村有林に作業道を張り巡らせ、間伐材を運び出す試みが始まった。木材価格の低迷で不振が続く林業だが、作業道の整備で機械化を進 め、木材の搬出コストを引き下げる狙いだ。(神野武美)
 モデル事業の対象となっているのは、同村小川の村有林約1千ヘクタール。斜度約50度の斜面に樹齢約50年のスギが育っている。だが、約10年に一度の間伐期を迎え、政府からの地球温暖化対策の補助金で間伐し ても、傾斜がきついため、ヘリコプターやケーブルを利用すると経費がかかり過ぎて採算が合わない。直径30センチ前後の木でも、現場に放置する「捨て切り」にせざるを得ないのが現状だ。
 更谷慈禧村長は「間伐材でも製材したり、集成材に加工したりして流通ルートに乗せて、林業としての循環を取り戻したい」と、高知県四万十町で作業道造りを指導してきた元同町職員の田辺由喜男さん(52)を招き、森 林組合職員ら3人を指導してもらった。
 「四万十式」と呼ばれる田辺さんのやり方は、無限軌道付きの林内作業車が入るよう、従来のトラックが入るよう設計された作業道よりも幅を少し狭く設計し、斜面を削る高さも1メートル以内に抑えて土砂崩壊を起こりに くくする方法。40度以上の急傾斜の山林でも作業道が造れ、建設コストも延長1メートル当たり、従来の1万4千円が3千円に抑えられるという。
 7月下旬、田辺さんの指導で、木材と石を積み重ねて道床を造り、梅雨末期の大雨でも崩れない作業道が4日間で約140メートル完成した。田辺さんは「失敗してもあきらめず、工夫を重ねて再度挑戦する。一生懸命に 取り組めば、機械メーカーも機器の改良などに協力してくれるようになる」と助言していた。
 村は、ケーブルを使うと木材1立方メートルあたり1万5千円以上だった搬出コストが1万円以下にでき、材価の安い間伐材も搬出可能になるとしている。
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