ID : 12855
公開日 : 2009年 8月15日
タイトル
クスノキ成分でせっけん あさくら森林・林業協同組合開発 「山への関心を高めたい
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/115430
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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朝倉地方の木材業者などで組織する「あさくら森林・林業協同組合」(筑前町、小川稜人組合長)が、クスノキのエキスを含んだせっけん「大樹の華」を開発した。同地方の面積の半分は森林で、水源涵養(か
んよう)地域として知られる。同組合は「山への関心が高まるきっかけになれば」と期待を込める。
組合によると、各地の神社や庭園の手入れなどで伐採されたクスノキを活用。粉末にした原料をアルコール漬けし、エキス分を抽出。馬油を使ったせっけん素地に混ぜることで、「森の香り」がほのかに漂うせっけんを
誕生させた。クスノキには防菌、防虫効果があるとされ、馬油成分で保湿効果が得られるという。
朝倉地方は、森林面積が55%を占める。建築資材に用いられるスギ、ヒノキがほとんどだが、木材市場は安価な輸入材に押されて低迷しているのが実情。また、担い手不足で間伐作業など山の手入れも滞りがちにな
っており、林業活性化も念頭に、せっけんづくりに取り組んだ。
「売り上げの一部をクスノキの苗木の購入に充て、朝倉産せっけんのほか、防虫剤開発にも取り組みたい」と担当者。「大樹の華」(80グラム)は1個1960円。フリーダイヤル=0120(925)668。