ID : 12742
公開日 : 2009年 7月31日
タイトル
安曇川下流堤防整備:国交省助成事業採択受け、官民一体の協議会発足
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090801ddlk25010437000c.html
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元urltop:
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写真:
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桜並木を復活し 竹林間伐、遊歩道に
高島市安曇川町の安曇川下流堤防沿いに桜並木を復活し、繁茂する竹林を間伐して遊歩道整備を--。国土交通省の「建設業と地域の元気回復助成事業」に「安曇川扇骨の里を巡る桜街道とふるさとの川辺整備事業
」が採択され、事業実施へ向けこのほど、官民一体の協議会が発足した。地元住民の自主的な植林や間伐などの取り組みに、行政が助成金を出して本格支援する形だ。同時に、地元建設業界への景気てこ入れ策の側面
も持っている。
事業内容は安曇川下流右岸堤防2・2キロの環境整備。地元の川島区(147戸)が10年ほど前から進めてきた堤防外側への桜の植林は約1キロ、400本になった。手が入らなくなっていた堤防内側の竹林は、地元のボ
ランティア団体「あどがわエコツークラブ」が3~4年前から間伐を進めている。事業採択で、一部を業者に委託して促進が図られる。
国交省の同事業には全国で104件が採択され、うち県内は1件だけ。8月から来年12月までの間、計2500万円が助成される。発足した協議会には県、高島市、県建設業協会と地元から川島区、南船木区、北船木漁協
などが加わった。
間伐した竹はチップにして遊歩道整備に利用する一方、有機肥料化して販売も視野に入れている。また、安曇川町特産の扇骨(扇子の竹材)の材料となっていた竹林の整備により、国産材復活も模索されており、県扇
子工業協同組合も協議会に参加した。