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林野庁は、生物の多様性を保全するため、各段階の森林がバランスよく配置されることが重要などとする報告書「森林における生物多様性の保全及び持続可能な利用の推進方策について」をまとめた。
基本的な方向性は、森林のバランスよい配置のほか、(1)国土の3分の2を森林が占める日本では、森林そのものが国土の生態系ネットワークの根幹、(2)固有の自然条件、立地条件に適した植生タイプが存在し、各
段階の森林がバランスよく配置されることが重要、(3)生物の多様性は科学的に解明されていない要素が多く、順応的管理の考え方が必要、(4)森林計画制度を的確に運用して持続的な林業活動を促し、生物の多様性
を確保する──の4点。
さらに報告書では、具体的対策としての制度や事業活動についても示した。制度面では、(1)生物多様性の評価軸となる森林植生の変化に関連する指標を設定する、(2)森林計画策定プロセスの一層の透明化を図る
──などとしている。
2010年は国際生物多様性年に加え、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開催される。政府は、議長国として同会議をリードする立場からも、報告書に基づいた森林政策の実現を進めていく。++/div
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