ID : 12520
公開日 : 2009年 7月14日
タイトル
木質ペレットはエコ燃料~欧州で需要高まる
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新聞名
USFL.COM
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元URL.
http://www.usfl.com/Daily/News/09/07/0713_027.asp?id=71435
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元urltop:
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写真:
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リニューアブル(再生可能)燃料の1つとしてウッドペレットの需要が高まっており、国内に関連工場が増えている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、需要増加の理由は、欧州の電力会社が既存の発電所で石炭と一緒に燃やしているため。欧州連合(EU)では、2020年までに発電量の20%を再生可能な資源で生産するよう義
務づけており、09年第1四半期はペレットなど木から作られた燃料の輸入高が6620万ユーロと前年同期から62%も増加している。
ウッドペレットは、おがくずや軟らかい木を圧縮して円筒型の小粒にした固形燃料で、石炭より高いが風力や太陽光よりも発電コストが低く、木はいずれ枯れて分解する時に二酸化炭素(CO2)が出るので燃やしてもCO2
増加とはみなされない。このため電力業界や業界コンサルタントは、ペレットを「欧州の環境基準を満たすための最も安い方法」と見ている。
米国でのペレット生産量は、最近まで約40の工場による年間約90万トンにとどまり、ほとんどは住宅の暖房用だった。しかし欧州需要の高まりを受けて、今は南東部でペレットの輸出が盛んになっており、新しい大型工
場も次々と建設されている。
グリーン・サークル・バイオ・エナジーは08年5月、フロリダ州コットンデイルに年間50万トンの生産が可能な工場を建設し、オランダに輸出している。大型工場を国内でもう1カ所増やすことも検討中。ディキシー・ペレ
ットは、08年にアラバマ州セルマに50万トン規模の工場をオープンした。
フェニックス・リニューアブル・エナジーは、この8月にアーカンソー州カムデンで年産25万トンの工場の建設を始める。完成後は5年間、製品が欧州に送られる。
米国のほかにはオーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、ベトナム、カナダや南アフリカなども欧州にペレットを輸出しており、今やペレットは最新のコモディティ(取引商品)として、アムステルダムのエネルギー
取引所に価格が表示され、石炭と同じように取引されている。