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ID : 11850
公開日 : 2009年 5月27日
タイトル
紀州木材の魅力、普及を呼びかける 白樫啓一さん
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20090526ddlk30070652000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇山林保護への思い強く--白樫啓一さん(50)
 「木目、におい、肌触り、そして何より100年単位で使える」。紀州木材の魅力を語ると、どんどん熱くなってくる。
 和歌山市内の業者でつくる和歌山木材協同組合内に昨年10月、国産材部会を結成した。紀州材の良さを強く訴え続けて10年以上。ある時、和歌山商工会議所の島正博会頭(島精機製作所社長)に「企業として紀州の 山に貢献していますよ、という機運が盛り上がらないだろうか」と相談したところ、島会頭は率先して、「フォルテワジマ」(和歌山市本町2)内の壁面や地下の「ふくろうの湯」、ファッションショー舞台などに使ってくれた。「 努力している者に報いようとしてくれた心がうれしい」と感謝する。
 割りばしも大半が輸入されていることを嘆く。「山林の荒廃が進んでいる。それが、川や海の汚れにもつながる。間伐材の端材で割りばしが作れれば、山を守るため必要な間伐を促すことができる」と語り、その普及に行 政、企業や学校回りをする。「1膳(ぜん)1~2円高いけど、そっちに換えるよ。衛生上もいい」という声に、元気をもらっている。廃業寸前だったはし業者に注文が戻り、「また近所のおばちゃんに手伝ってもらえる」と聞 かされ、雇用にもつなげた手ごたえも感じる。
 家具なら10年もたてば国産の良さが現れ、家なら「孫の代になってもこんなに住み心地がいい」と言われる自信がある。自社では、人工でない自然乾燥材にもこだわる。
 子どものころ、母の実家の有田の山中で夏休みを過ごしたことが、今の思いにつながっている。「木は生きている。地元の素材が生活に最も合うんですよ」
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