ID : 11561
公開日 : 2009年 4月29日
タイトル
「緑戻って」願い込め植林 火災の甲州・棚横手山 菱山小5、6年生
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新聞名
sannichi
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/04/29/1.html
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元urltop:
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写真:
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甲州市の菱山小児童と菱山財産区は28日、火災で山林が焼失した、同市勝沼町菱山の棚横手山山頂付近にヒノキの苗木を植林した。地域の森を守ろうと約1年前に計画したが、11日から5日間続いた火
災で予定地の区有林を含む山林91ヘクタールを焼失したことから、復興へ向けた植林となった。児童たちは焼け焦げた木々を見ながら「火事になる前の緑が美しい山に早く戻ってほしい」と願い、汗を流した。
5、6年生と財産区関係者ら約50人が参加。児童は県峡東林務環境事務所職員の指導を受け、20センチほど掘った穴に苗木を植えた。300本を180センチ間隔で配置し、しっかり根付くよう一本一本足で地面を踏み
固めた。
財産区と同校によると、15年ほど前には地域の児童が区有林に苗木を植えたことがあったが、近年は実施してこなかった。今回は、子どもたちに森を守る大切さや地域の財産である区有林について知ってもらおうと
計画。植林場所は同校の学校林として児童に下草刈りなどを体験してもらう案もあるという。
区有林は山頂から西側で、今回の山林火災では一部の約5ヘクタールが焼けた。植林場所付近には炭化や熱で葉が茶色く変色したヒノキが目立つ。30年後には植えたヒノキが20メートルほどに育つという。
6年の内田春香さん(12)は「思った以上に広い範囲で木が焼けていて残念。自分たちが植えた木が成長し、緑いっぱいになるのを楽しみにしている」と話していた。