ID : 11537
公開日 : 2009年 4月28日
タイトル
原点回帰「森林浴」で集客アップへ 宇治田原の末山くつわ池自然公園
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009042800066&genre=I1&area=K20
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元urltop:
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写真:
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入場者減少に悩む宇治田原町内のレジャー施設「末山くつわ池自然公園」(同町郷之口)が、大型連休を前に、原点回帰の「森林浴」に焦点をあてた入場者数アップ作戦に乗り出している。廃材や間伐材を利用
した手作りの散策路やベンチを低予算で整備したほか、今夏には子どもを対象にした野鳥観察の開催も検討。山の魅力そのものを生かした取り組みで集客を狙う。
同公園は1978年に開園。約102ヘクタールの敷地に、バンガローやキャンプ場、テニスコートなどを備える。90年代初めには年間約2万5000人の入場者を数えたが、昨年は約7000人にまで落ち込んだ。
公園を経営する郷之口生産森林組合は、入場者減少は、施設の老朽化に加え、宇治市や井手町などに新施設が誕生したり、娯楽に関する消費者ニーズの変化などがあったことが原因と分析している。
「じり貧」の状況を打開するために、同公園が見いだしたのが「森林浴」。同公園は林野庁の「森林浴の森百選」に選ばれるなど豊富な自然がある。
そこで、散策路として、小鳥のさえずりや木々の美しさを堪能する「森林浴」(3・5キロ)、急こう配のコースが特徴の「健脚」(2・9キロ)、2つのくつわ池の周りを歩く「池周回」(1・5キロ)の3コースを整備した。
階段の材料や急こう配のコースに取り付ける補助用ロープなどは、07年に閉鎖したアスレチック施設の廃材を用いた。展望台やキャンプ場などには間伐材で作ったベンチも10台置いた。物置代わりになっていた管理
棟は、老朽化した屋根を改修した上で、入場者の休憩場に改修した。
同公園は「中高年の自然散策は依然人気だ。公園の良さが口コミで広がり、何度でも足を運んでくれるようになれば」と期待している。