ID : 11447
公開日 : 2009年 4月22日
タイトル
チェーンソーアート:「福が来る」フクロウ 作品、訪問客出迎え--下市
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/nara/news/20090421ddlk29040579000c.html
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元urltop:
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写真:
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下市町才谷の坂道沿いに、杉の切り株を使ったフクロウの像3体がお目見えした。同町新住、深瀬紘之進さん(66)がチェーンソーで彫った作品だ。坂の上には、樹齢推定350年のヤマザクラ「稲荷桜」や旧
小学校跡などがあり、春になると地元を離れたかつての住民たちが花見にやって来る。フクロウたちはそんな元住民たちを温かく出迎えている。
教師だった深瀬さんは、7年前に定年退職した後、丸太に動物などを彫るチェーンソーアートに取り組んできた。今では、図を見ずにフクロウやクマ、竜、ログハウスなど8種類を製作できる。フクロウは「福が来る」の
意味があると解釈され、人気だという。
才谷のフクロウ像に使われた杉は、近くの辻本昭さん(82)が所有する植林。辻本さんは「稲荷桜」の保護活動に取り組んでいる。毎週土曜朝に開かれる「下市元気印朝市」で深瀬さんと知り合い、「像があったら桜見物
に来た人も感動してくれる」と、製作を依頼した。
間伐材は通常、材木に利用するため根元から切るが、像を彫るため根本から約1メートル50センチ残して伐採。深瀬さんは、直径約30センチの切り株に、フクロウ1体当たり1時間から1時間半をかけて彫り上げた。
完成した作品は高さは50~90センチ。赤いスカーフをかぶり、村の人気者になりそうだ。