ID : 11133
公開日 : 2009年 4月 6日
タイトル
未利用木材:薪に エネルギー源としての有効活用案、東吉野村内各戸に配布
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/nara/news/20090405ddlk29010375000c.html
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元urltop:
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写真:
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東吉野村は、未利用の木材をエネルギー源として有効活用する方法を提案した「木質バイオマス資源有効活用」案を作成し、概要版を村内各戸に配布した。放置された間伐材などを、まず薪(まき)として利
用するのが費用の面からも適当と結論。課題となる搬出は当面、既存の作業道などを使い、集落近くの山から始める。
木質資源の活用は、07年度に作成した「村地域新エネルギービジョン」に基づき検討。08年度に山林所有者などにアンケートを実施したところ、未搬出材の提供・協力には回答者の24%が「積極的に協力」、64%が「
できれば協力したい」とした。
薪、チップ、ペレットのコストを比較した結果、短期的には薪の利用を進めることにした。21年度には村営宿泊施設「ふるさと村」に薪ストーブ3台を購入する。
将来的には温泉への薪ボイラー導入、ペレット製造施設の設置などを検討。薪用の木材を調達するため、放置材を山林の個人所有者が自分で収集・搬出する小規模集材を村民の協力を得て進める。
こうした取り組みを促進するため、村や森林組合などが参加する推進機関の設置も提言。水本実村長は「多少の負担があっても薪を使えば資源と金が村内で循環し、山林の手入れにもなる」と話している