ID : 12326
公開日 : 2009年 6月29日
タイトル
林業の新規就労者が7年ぶりに100人突破
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=513239004
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元urltop:
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写真:
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昨年度の島根県内での林業の新規就業者数(正規)が2001年度以来、7年ぶりに100人を突破し、106人に上ったことが29日、分かった。昨秋来の不況に伴う、民間企業の解雇や雇い止めなどの増加を逆
手に取り、経済対策の一環で確保に努めてきた県や関係団体の取り組みが奏功した。今後はいかに定着を図るかが、課題となる。
同日の6月定例県議会の一般質問に対する答弁で、石垣英司農林水産部長が明らかにした。
同部長や県林業課によると、106人の内訳は、県内在住者が92人、県外からのU・Iターン者が14人。製造業者や建設業者など、他業種からの転職組が80人を占めた。就職先は、県内の12森林組合が計70人、民間
の造林業者が36人だった。
年齢別は、19歳以下が5人▽20歳代が32人▽30歳代が30人▽40歳代が14人▽50歳代が22人▽60歳以上が3人-となった。
県内での林業の新規就業者数は、バブル崩壊後の1998年度に124人を記録。ただ、その後は下降に転じ、近年は2005年度が52人、06年度が59人、07年度が82人にとどまっていた。
しかし、昨秋からの不況を受けた経済対策によって、林業関係の公共事業費が増大。研修段階で月額最高15万円を貸し付け、新規就業後10年間が経過した場合、返還が不要になる林業就業促進資金といった、県や
県林業公社などの支援策もあり、108人を数えた01年度以来、久々に100人台に達した。
この日は、洲浜繁達氏、中島謙二氏、藤間恵一氏(以上、自民党議員連盟)、須山隆氏(民主県民クラブ)、三島治氏(無会派)が質問に立った。