ID : 10443
公開日 : 2009年 2月10日
タイトル
エコ・ワード:REDD 森林減少、どう食い止めるか
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/select/science/news/20090210ddm016040148000c.html
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元urltop:
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写真:
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世界の温室効果ガス排出量の約2割は、途上国の森林減少によるものです。光合成で二酸化炭素を吸収してくれる森林が減ることは、吸収源の減少(排出量の増加)に直結します。地球温暖化防止を目指
す京都議定書に定めのない13年以降の体制では、森林減少をどう食い止めるかが主要課題の一つになっています。
「途上国の森林減少・劣化に由来する二酸化炭素等の排出の削減」という意味の英語の頭文字を取った「REDD」ということばが、国際交渉でしばしば使われるようになりました。REDDを実現するためには、途上国の森
林を保護することが重要です。森林保護によって削減できる排出分に「排出権」として価値を与えようという構想も、各国で話し合われています。
排出権を売った利益が途上国に入る仕組みにすれば、途上国は先進国と協力して積極的に森林保護に取り組むようになると期待されていますが、途上国には森林を開発して経済的利益を得てきた歴史があります。削
減量を正確に測る方法など問題点も多く、合意に向けた話し合いは難航しそうです。【