ID : 10411
公開日 : 2009年 2月 6日
タイトル
間伐材使って竹炭作り 自立へ一助 加西・善防園
.
新聞名
神戸新聞
.
元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0001691143.shtml
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
知的障害者通所授産施設・加西市立善防園(加西市西笠原町)が1月から、里山で繁殖した竹林の間伐材で、竹炭を作る事業をスタートさせた。市が進める里山整備の一環で、ボランティアらが伐採した竹を
割ったり竹炭を袋詰めしたりする作業に取り組んでいる。不況の影響で仕事が減った施設では、利用者たちの自立への新たな一助にしたい考えだ。(佐藤由里)
二〇〇七年度から里山整備を始めた市は、竹にちなんだ「かぐや姫プロジェクト」として、ボランティアらによる竹の間伐や炭焼きを実施。伐採した竹や炭化装置の置き場所として協力を得た同施設にも、作業を手伝っ
てもらうことにした。
利用者約十人は、職員らが約五十センチの長さに切った竹を機械で四つに割ったり、竹炭を小袋に詰めてひもでくくったりし、消臭剤「かぐや姫の消臭炭」を作っている。利用者の女性(28)は「外で体を動かしながら仕
事ができて気持ちがいい」と喜ぶ。
まずは三月までに約四百個を作り、市教委が主催するイベントの参加賞として活用される予定。市内での販売も計画している。
施設では箱の組み立てなどの仕事を請け負っているが、不況の影響で一月からおよそ半減しているという。青木清園長(59)は「利用者たちは楽しんで作業をしている。自立への新たな一歩を踏み出す足掛かりにな
れば」と話している。