ID : 10290
公開日 : 2009年 1月27日
タイトル
バイオマスタウン構想 利用率10%程度アップ目指す
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090127/CK2009012702000181.html
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元urltop:
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写真:
イラストが説明として掲載されていました
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浜松市は26日の市議会環境経済委員会で、国に提出するバイオマスタウン構想の詳細案を報告した。資源として利活用を進めるバイオマス(生物資源)の利用率を10%程度高める将来目標を掲げた。3
月末までに国の承認を得られる見通し。 (後藤隆行)
利用率の目標数値は、生ごみや木くずなどの廃棄物系が現状(2006年度末)の69%から78%へ、間伐材などの未利用系が43%から55%へ、それぞれ向上させる。地産地消の新たな用途開発に向け、2009年度か
ら本格的な検討に着手する。
新たな利活用のうち、間伐材や木くずなどの木質バイオマスでは、施設園芸のボイラー燃料としてペレットを製造、供給することを目指す。
家畜ふん尿はすでに全量堆肥(たいひ)化されているが、さらに経済性を追求し、浜名酪農業協同組合で始めている遊休地での飼料栽培を普及拡大させる。
新産業創出に向けては、発電や排熱などバイオガスによるエネルギー活用を検討していく。バイオマスの利活用は需給面や技術面の課題も多く、構想案は目標時期を明示せず中長期で取り組む。
家庭の廃食油をバイオ燃料に活用へ
浜松市は6月から、家庭から排出される植物系てんぷら油(廃食用油)を拠点回収し、バイオディーゼル燃料に精製して活用する事業に乗り出す。
再資源化するバイオ燃料は市の公用車やごみ収集委託車両で使う。家庭での環境学習としての役割も期待し、リサイクル意識を高める考えだ。
26日の市議会環境経済委員会で報告した。
市によると、家庭から排出される廃食用油は年間29万リットルあり、このうち三分の一にあたる9万7000リットルの回収を目指す。
回収場所は、区役所や地域自治センター、公民館など70カ所で調整中。ポリ容器を置き、家庭から廃食用油を持ち寄ってもらい、専門業者が廃食用油をバイオ燃料に精製する。清掃・環境事業所や保健所では、先行
して2月から回収を始める予定。
2009年度当初予算案に事業費約160万円が盛り込まれる見通し。学校給食の廃食用油は06年からバイオ燃料の原料として回収している。