ID : 10210
公開日 : 2009年 1月19日
タイトル
木質ペレット普及に期待 「カーボンオフセット」モデル事業
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/141931.html
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元urltop:
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写真:
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温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)排出量を、植林や再生可能なエネルギーの利用などによって相殺する「カーボンオフセット」に関し、環境省が募っていた認証制度のモデル事業に、美幌町が実践、提案し
た「木質ペレットを燃料にしたストーブの使用」が選ばれた。(斉藤和浩)
町の提案は、暖房の燃料を化石燃料から木質バイオマスに転換することで、CO2の排出削減を図るという内容。木質ペレットは廃材を円柱状に圧縮したもので、植物由来の燃料のためCO2の排出はゼロとみなされて
いる。
町は昨年、役場庁舎など公共施設五カ所の石油ストーブをペレットストーブに替えた。また町内の住宅や事業所計十カ所に貸し出し、普及に向けて燃費や暖房効率などのデータを収集している。これによって本年度は
約七十五トンのCO2が削減できると試算する。
カーボンオフセットでは企業などが努力して削減したCO2排出量を、排出枠として相殺を求める相手に売却できる。ただ、科学的な検証に基づいた排出枠は、これまで海外からの購入に頼っていた。
そのため、同省は昨年十一月に認証制度「オフセット・クレジット」を発足させ、全国からモデルとなる提案を募っていた。道内からは美幌のほか、いずれもバイオマス関連の上川管内下川町、石狩管内当別町が選ばれた
。今後、基準を精査した上でリストに掲載するか年度内に決める。
リストに掲載されれば町として排出枠を売却することも容易になる。町は「付加価値が付けばペレットストーブ普及にも弾みがつく。カーボンオフセットは企業だけでなく個人でも取り組めるということを証明したい」と話
す。