ID : 9823
公開日 : 2008年 12月11日
タイトル
早川町営温泉に木質燃料ボイラー 源泉加熱 間伐材を利用
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新聞名
山梨日日新聞
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/12/11/7.html
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元urltop:
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写真:
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早川町は町営温泉施設に木質燃料ボイラーを導入し、間伐材を有効利用して源泉の加熱を始めた。加熱に間伐材を使用する例は全国的にみても珍しく、森林資源の活用とともに、間伐体験ツアーと連動させ
て観光客の増加につなげたい考えだ。
ボイラーは木材をガス化しながら効率よく燃やす特殊な機種で、宿泊も可能な町営温泉施設「ヴィラ雨畑」に3基設置。9月から試験運転を10回以上行い、源泉を一定に保つための木材の量や加熱時間などを確認し
てきた。13度の源泉を40度まで加熱している。
燃料となる木材には県内の山林で出る間伐材のほか、果樹の剪定(せんてい)枝やダム湖に流れ着く流木を利用する。灯油代を節約できるため、年間約170万円の燃料費の節減になるという。
町は面積の約96%を山林が占め、放置されたままになっている間伐材も少なくない。2005年度に農林水産省から「バイオマス(生物資源)タウン」認定を受けたのを機に、山梨大と連携して新しい熱エネルギー供給シ
ステムの構築を進めてきた。
町には全国各地の自治体や林務関係者から問い合わせが相次いでいるという。町は、県内外の人に町有林で間伐を体験してもらった後に温泉を楽しんでもらうツアーも計画していて、観光客の増加を期待している。
町総務課は「廃棄される木材を有効活用して観光強化、地域間交流の促進を図りたい」としている。