.
.
元URL.
.
.
.
これまで自民党の支持基盤とされてきた農林業の関連団体が、民主党に接触し始めた。2日には林業関係団体の会合に民主党幹部が初めて出席して政策を訴えた。団体側には次期衆院選での政権交代をに
らみ、自民、民主両党を両てんびんにかける狙いがあると見られるが、自民党は支持団体の「心変わり」に警戒感を強めている。
「自民党を凌駕(りょうが)する施策を打ち出す」。鳩山由紀夫幹事長は2日、東京都内で開かれた森林・林業振興全国大会で、麻生太郎首相、石破茂農相に続いてあいさつ。マニフェストに盛り込んだ農業者戸別所得補
償制度を引き合いに出し「林業にも直接支払制度を創設したい」とアピールした。
鳩山氏の出席は、団体幹部が親交のある民主党議員に「首相が来るが、民主党は来ないのか」と連絡し、急きょ決まった。この議員は「あいさつに呼ばれるのは初めて。『自民党では駄目だ』という風潮の表れだ」と話す
。
景気情勢悪化を受け、自民党には「苦しい時は、与党頼みだ」との楽観論もあった。だが麻生太郎首相の失言などで政府・与党への風当たりは強まる一方。党幹部は「陳情に来た人が平気で政府・与党の文句を言う。抑
えが利かない」とぼやく。
危機感を強めた同党は、業界団体に民主党主催の会合への出席の有無を問い合わせるなど、情報収集に着手した。団体側から「自民党であろうと、民主党であろうと同じ国会議員」と開き直られることもあるという。【+
+/div++