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ID : 9585
公開日 : 2008年 12月 2日
タイトル
「木製ダム」全国大会へ/二酸化炭素削減
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000812010002
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元urltop:
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写真:
 
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地球温暖化を防ぐため、二酸化炭素削減に向けた取り組みを発表する「おらほのCO2ダイエット作戦」(県地球温暖化防止活動推進センター主催)が30日、秋田市の県児童会館で開かれ、「木質土木構造物 研究会」による、秋田杉を使った木製ダムの取り組みが最優秀賞を受賞した。

 治山ダムは、コンクリートや鉄でつくるのが一般的だが、県は01年に、秋田杉の間伐材を使い、100%木製のダム建設技術を開発した。他県でも木製ダムの建設例はあるが、部分的に木材を利用したものだという。

 樹木は成長過程に光合成で大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素として貯蔵する。燃やせば二酸化炭素が発生するが、土木建築に利用することで、その間温暖化の原因となる炭素を放出せずに、貯蔵し続けることがで きるため、木材は「炭素の缶詰」とも言われているという。ダム1基なら、約30トンの炭素を貯蔵できるという計算だという。

 県内には現在、木製ダムが約50基あるという。木製ダムは、コンクリート製のダムに比べ、コストや耐久性に課題はあるものの、県などは、環境に優しい取り組みとして広めていきたい、としている。

 県や能代市、県立大、秋田大、森林組合や建設会社など産学官で組織した木質土木構造物研究会は、木材の土木建築への利用促進について研究を進めている。同会は2月に東京都で開かれる全国大会に参加する。 会長の佐々木貴信・県立大准教授は「秋田県の技術を他県でも使ってもらえるように、PRの機会にしたい」と話している。

 30日の催しは、環境省の「CO2削減一村一品プロジェクト」の一環。応募21団体のうち、一次審査を通過した行政、NPO、小学生らの12団体が、寸劇を交えるなどして取り組みを発表をした。会場では朝日新聞の連 載「地球異変」の写真展も開かれた。