ID : 9286
公開日 : 2008年 11月 5日
タイトル
どんぐり森づくり会:ふる里の里山守ろう! 北郷町に発足
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20081105ddlk45040551000c.html
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元urltop:
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写真:
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北郷町に、町内外の有志でつくる「ふる里のどんぐり森づくり会」(黒木盛明会長)が発足した。来年3月に日南市との境にある黒山にドングリなど広葉樹の苗を植林する。
同町は面積1万7849ヘクタールのうち約87%が森林で、民有人工林のほとんどを飫肥杉が占める。しかし、木材価格の低迷や高齢化で林業戸数は25年間に5分の1に激減。伐採後放置されている未植栽地は59ヘ
クタールに広がった。
黒木さんらは「放置すれば土石流など災害の原因になり、下流の広渡川や日南海岸のプランクトンの減少など自然破壊にもつながる。杉の代わりに保水力の強い広葉樹を植えて里山を復活させよう」と呼びかけた。
このほど開かれた設立総会には、町民だけでなく下流域の日南市の市議ら約60人が会員として集まり、黒木さん宅で栽培中の2万6500本の苗木を植えることや、小学生らを対象に自然観察教室を開いたり、1口500
円の「どんぐり券」(育苗券)を発行したりすることを決めた。6月には下草刈りも行う。
県内では都城市の「どんぐり1000年の森をつくる会」が有名で、97年からこれまでに同市内や三股町の12カ所、37・5ヘクタールに9万本を植えて森を育てている。【