ID : 9072
公開日 : 2008年 10月15日
タイトル
庄原にバイオマス工場 放置間伐材、有効利用--10年春
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20081015ddlk34020803000c.html
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元urltop:
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写真:
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庄原工業団地(庄原市是松町)に10年4月上旬、木質バイオマス利活用プラントが操業を始める。11月に建設工事を着工、間伐材の利用で新産業創出や林業振興、循環型社会構築を目指す。【小原勝】
◇プラスチック原料など生産
進出するのは同団地でバイオエタノール実証実験を続けている環境機器ベンチャー「ジュオン」(安佐南区祇園1、西本徹郎社長)が100%出資の「グリーンケミカル」社(資本金1000万円、西本清宏社長)。
計画では、用地6855平方メートルを取得して約3000平方メートルの工場を建設する。総事業費は約29億2500万円で、うち12億2400万円は農林水産省の地域バイオマス利活用交付金を充てる。
年間7200トンの間伐材などを活用。船舶会社用排気ガス浄化溶液720キロリットルとプラスチック原料のリグニン1080トン、コピー機メーカー向けのインク原料のセルロース系炭素420トンをそれぞれ1年当たり
生産する予定。操業初年の10年度は4億円、11年度以降は8億円の売り上げを見込む。従業員は新規雇用22人を含め、25人を予定している。
庄原市の滝口季彦市長は「市の面積の84%が山林で、資源は豊富だ。放置された間伐材の有効利用、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の削減、雇用確保など波及効果は大きい」と期待している。