ID : 8802
公開日 : 2008年 9月17日
タイトル
「Y-TOWN御殿場」 環境配慮の厚生施設群
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080917ddlk22020214000c.html
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元urltop:
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写真:
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◇二酸化炭素排出を抑制
◇近くオープンのジムやレストラン、社員以外も利用可
自動車部品メーカーの矢崎総業(東京)が、御殿場市川島田の矢崎部品御殿場製作所跡地に建設していた環境配慮型の福利厚生施設群「Y-TOWN御殿場」が完成した。間伐材を熱源とした冷暖房をはじめ矢崎グル
ープの環境技術を生かし、二酸化炭素の排出量を抑制したのが特徴だ。
Y-TOWNは5ヘクタールの敷地に、9階建ての社宅4棟(168世帯)、4階建ての独身・単身寮3棟(200室)と、スポーツジムなどがある2階建ての厚生棟「パティオ」を配置。ジムやレストランは近くオープンの予定で
、社員以外も利用できる。
冷暖房の一部に、不要な間伐材を砕いて固めたペレット(固形燃料)を熱源とする「木質ペレット焚(だ)き冷暖房システム」を導入。矢崎グループの「矢崎資源」(浜松市)が開発、今年から実用化した技術で、寮の一部に
供給している。
他にも、太陽熱パネルを設置して給湯に使ったり、屋上緑化などを実施。一般的な建て方と比べて、建設から解体までに排出される二酸化炭素の総量を9・2%削減した。森林面積9・2ヘクタール分の二酸化炭素の固
定量に相当するという。
9日には現地で落成式があり、住民代表や設計・工事を担当した鹿島建設の関係者ら120人が出席。矢崎総業の矢崎信二社長(矢崎部品社長)は「自然や地域と共生し、地域に親しまれて暮らしていけるY-TOWNを
つくっていきたい」とあいさつした。【