ID : 8730
公開日 : 2008年 9月10日
タイトル
バイオエタノール:残木材活用、北秋田に製造プラント建設 森林総研など計画
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/akita/news/20080909ddlk05040136000c.html
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元urltop:
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写真:
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独立行政法人・森林総合研究所(鈴木和夫理事長)などが、北秋田市に製材工場の残材や間伐材など森林資源を活用したバイオエタノール製造プラントを建設することになった。米代川流域に豊富な秋田杉
など地域の特性を生かした実証設備として、08年度から5カ年計画で取り組む。
事業は森林総合研究所が県立大や東京大、民間企業と協力して実施。「北秋田市クリーン・リサイクルセンター」敷地内にエタノール製造施設を建設する。
原料は杉の残材木。木材中に含まれるリグニンを分離するため木材チップに水酸化ナトリウム水溶液を加えて高温で煮沸する「アルカリ蒸解法」を用い、パルプ中のセルロースなど木材の化学成分を発酵させてエタノ
ールを得る。当面は年間125キロリットル生産する予定。事業費は約7億3000万円を見込む。
地球温暖化防止のためバイオエネルギー政策を推進する国は、2030年までに木質バイオマスからのエタノールを年間200万キロリットル生産する方針。石油代替燃料になるとともに、未利用の残材木などの有効活
用を図る。岸部陞(すすむ)市長は「秋田杉が豊富な特性を生かしたもので、木材化学産業の拠点となる」と期待している。【