ID : 711
公開日 : 2006年 4月 6日
タイトル
森林環境保全事業 新規2路線で林道開設 平根山と雪沢松の倉沢
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws1361
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元urltop:
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写真:
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陸前高田市は、県が実施する十八年度森林環境保全整備事業(水土保全)により、矢作町の平根山と雪沢松の倉沢に林道二路線、延長約二十キロを新規に開設する。作業道整備の支援や林道松の坂線(気
仙町)の開設も継続して推進し、林業生産基盤の整備を図る。
同市では、林業の生産基盤整備と森林所有者の森林整備の支援に向けて、新規林道開設として矢作地区に県代行工事を申請し、十八年度に事業化された。
森林環境保全整備事業は、民有林の森林整備を促進し、森林の持つ水源かん養、土砂流出防止などの公益的機能を高度に発揮させ、林業経営の基盤となるための林道を新設するもので、十年計画で年次的に進めら
れる。
十八年度は、矢作町の平根山線と雪沢松の倉沢線の新規二路線で事業着手する。事業費はそれぞれ一億二千万円。
計画によると、平根山線は、主要地方道気仙沼陸前高田線の飯森から林道加茂線までの延長約十キロ。雪沢松の倉沢線は、国道343号松の倉沢から林道横田沢線までの延長約十キロとなる。
今年度、全線の測量設計を行い、年度後半にも事業着手する見通し。市産業部農林課では「森林整備や木材搬出などの効果と合わせ、雪沢松の倉沢線は災害時の代替道路としても期待される」とし、早期の整備促進に
期待する。
また、森林環境保全整備事業(資源循環)で整備を進めている松の坂線は今年度、三千万円で林道整備を継続する。同線は上長部地内の計画延長五キロ。計画期間は十二年度から二十三年度まで。進ちょく率は69%(
十七年度末)となっている。
同市では今年度、新たに森林づくり交付金事業で作業道の開設や資源循環利用間伐事業を展開。林内道路網の密度を高め、作業の効率化と生産コストの低減を図るなど、林道網の整備を推進していく。
林業関係ではこのほか、民有林治山事業(復旧)で矢作町二田野(千六百万円)横田町槻沢(四千五百万円)、同じく水源流域地域保全としては矢作町的場(一億二百万円)の事業費が認められた。