ID : 7833
公開日 : 2008年 5月29日
タイトル
森林の魅力“再発見” 県が「鑑定団」発足へ
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20080529000000000012.htm
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元urltop:
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写真:
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「県民が守り、育て、活かす森林」を目指し、県は県民参加の「森林鑑定団」を発足させる。荒廃森林が話題になるが、県内各地に「美林」があり、県森林計画室は「多くの県民に森を訪れてもらい、魅力を再発
見してほしい」としている。
「県森林と県民の共生に関する条例」(平成18年4月施行)に基づく事業。団員は、子どもからお年寄りまで1000人を9月ごろに募る。1班10人程度に分かれ、県内各地の森林を訪れる。二酸化炭素の吸収や水資源の
維持、野生鳥獣保護、レクリエーションなど森林の多面的な機能が「持続可能な社会の実現」に不可欠な様子を学び、広めてもらうのが狙い。
県は団員の募集に先立ち「郷土の誇りとする自慢の森林」を長年守り育ててきた森林所有者に手を挙げてもらう計画。伊豆・富士、静岡、天竜の3地域で計400カ所を選定し、鑑定団の活動場所に指定する。
鑑定団発足と並行し、県は森林に関するさまざまな情報をネットで公開する「県森林情報共有システム」も構築、6月1日から閲覧できるようにする。
地図や衛星写真、樹木の種類、樹齢などのデータ検索をはじめ、県民の「口コミ森林情報コーナー」も設ける。9月からは山地災害危険地区なども掲載する。
本県の森林面積は約50万ヘクタール。国有林が18%、県や市町、財産区有林が9%で、約70%が個人などが所有する私有林が占める。天竜美林やヒノキ複層林(富士地区)、西天城高原のブナ林など豊かな森林資
源があり、県の調べで荒廃した森林は約5万ヘクタールという。