ID : 7485
公開日 : 2008年 5月 4日
タイトル
秋田・仁別森林博物館 環境学習の新拠点に
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/05/20080503t45010.htm
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写真:
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秋田市北東部の太平山ふもとに広がる国有林野「仁別国民の森」にあり、秋田杉の歴史などを紹介する「仁別森林博物館」が、44年ぶりに改装され、3日に再オープンする。小中学生の環境学習の新しい拠
点などとして、幅広く活用する。
森林博物館は一部2階(床面積538平方メートル)で、東北森林管理局が所有する。壁面や内装に秋田杉をふんだんに使い、仁別国民の森に生息する野鳥や動物、植物などの写真やパネルを展示。杉間伐の必要性な
どを解説している。
1964年に開館し、一時は年間10万人以上が訪れたが、70年代後半には1万人台に落ち込んだ。老朽化が目立ち、予算の制約もあって内装や展示を1度も変えなかったため、最近は「太平山の登山客が立ち寄る程
度で、1日5、6人しか来なかった」(石井晴雄同局計画部長)という。
今回、内外装に手を加え、展示も見直した。目玉は、かつて県内各地を走った森林鉄道のディーゼル機関車。これまで博物館の外で雨ざらしになっていたが、当時の運転手らが集まって外観を塗り直し、復元させた。改
装費用は約1億円。
環境教育の場として、間伐材や木の実を自由に工作し、クラフトづくりができる体験コーナーも設置。ボランティアの力を借りて各種イベントを企画する。
入館無料。開館は午前9時から午後4時まで。毎週火、水、木曜は休館。連絡先は018(827)2322。