ID : 7284
公開日 : 2008年 4月20日
タイトル
日本木材学会 県産材活用で受賞
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080420_9
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元urltop:
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写真:
木材業界の記事です
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県林業技術センター(矢巾町)の東野正首席林業普及指導員兼研修部長(55)と中嶋康専門研究員(32)は、日本木材学会の「地域学術振興賞」「技術賞」をそれぞれ受賞した。県産材活用を中心にした取り
組みが評価された2人は「受賞を機に、岩手の木材の普及に一層力を入れたい」と声をそろえる。
東野さんのテーマは「東北地域産材の総合的利用技術の開発と研究成果の普及」。長年にわたる県産材需要拡大、林業振興などへの幅広い貢献が評価を得た。
東野さんは県産スギの性能評価試験を行い、全国初となるスギ集成材工場(住田町)の操業に結びつけたほか、道路用側溝のふたに間伐材を活用、県内の林道で実用化されている。木質バイオマス利用も積極的に推
進し、「いわて型チップボイラー」の開発に貢献した。
4月から研究部門を離れた東野さんは「節目の時期に、このような賞をもらえて光栄だ。今後はこれまでの研究成果を基に、県内の木材業界を技術面からサポートしたい」と意欲を新たにする。
中嶋さんは「難燃処理木材のセラミック塗装による防火性能向上技術の開発」をテーマに、県工業技術センター、森林総合研究所(茨城県つくば市)と共同研究に取り組んだ。
従来は可燃性塗料が使われている県産シナノキなど建築木材の表面塗装にセラミックを用い、防火性能を向上させた。木材に注入する難燃薬剤の量も少なく済むなどコスト削減にもつながる。
開発技術は県内企業によって商品化され、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)の内装などに使われている。
中嶋さんは「岩手の木材を全国にアピールするいいきっかけになったと思う」と受賞を喜ぶ。