ID : 7260
公開日 : 2008年 4月19日
タイトル
横川山の森林管理学ぶ 岡谷でドミニカ研修生
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=10457
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元urltop:
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写真:
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岡谷市に18日、中米カリブ海のドミニカ共和国から研修員2人が訪れ、横川山などを視察して住民参加型の森林管理の手法を学んだ。植林や間伐を行った場所を見て回り、同国での荒廃した森林の回復や
農業生産の向上を図る事業に役立てる。
研修は、国際協力機構(JICA)がドミニカ共和国南西部のアスア県で行っている参加型森林管理プロジェクトの一環。プロジェクトの現地スタッフである同国NGO団体からアルベルト・ロアさん(49)、ルイス・ピーニャ
さん(40)の2人が来日し、2週間の日程で各地で研修している。
岡谷市では「水源の森百選」に認定された横川山で、横川山運営委員会(宮坂雅司委員長)から地域住民が参加して行っている計画的な森林管理などの説明を受け、現地を視察。3年前にヒノキの苗木を植林した場所
では「この苗木の1本の値段は」「誰が管理しているのか」などと熱心に質問していた。
同国のプロジェクト対象地域は、焼畑・移動耕作などにより森林が荒廃しているという。JICAの計画では、農民による植林の実施と火入れの放棄を条件に、簡易かんがい施設の設置や周年畑作農業の導入を実施。木
を植えて森を育てながら土壌を保全し、農業の生産性を高める取り組みを進めている。
横川山を視察したロアさんらは「地球温暖化で森林の重要性が叫ばれ日本では森が守られているが、わが国ではまだ意識が低い。国民の理解を深める教育と、植林を誘発する政策が必要だ」と話していた。
一行はこのほか湊地区で「平成18年7月豪雨災害」の被災個所を見て、災害に強い森林づくりへの取り組みに理解を深めた。