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ID : 617
公開日 : 2006年 3月24日
タイトル
四国電力の西条発電所(愛媛) 石炭使用量やCO2排出削減
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200603240003a.nwc
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元urltop:
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写真:
 
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四国電力は、地球温暖化防止など環境問題への取り組みの一環として、同社の石炭火力発電所である西条発電所(愛媛県西条市)で、発電用燃料に木質バイオマス(生物由来の資源)を混焼させて運転、石 炭使用量の削減や二酸化炭素(CO2)の排出削減に大きな効果をあげている。
 ≪国内で初導入≫
 同発電所は昨年六月、経済産業相から、新エネルギーの利用を義務づけるRPS(電気事業者による新エネルギーなどの利用に関する特別措置法)制度の対象設備として認定を受け、同七月から木質バイオマス混焼 運転の本格運用を開始した。
 電気事業用の火力発電所に木質バイオマスを本格的に導入するのは、国内で初めてのケースだ。
 木質バイオマスによる発電は、太陽光や風力による発電とは違い、気候に左右されずに電力需要に応じた出力調整ができることが大きな魅力だ。また、既存の発電設備を生かせるメリットがある。
 同社では四国内の森林資源の状況や調達可能調査などを実施。原料となる木質バイオマスの収集に最も適していることから、西条発電所での導入を決めた。
 導入しているのは同発電所の1号機(出力十五万六千キロワット)、2号機(同二十五万キロワット)。混焼率は1号機で2%以下、2号機で3%以下(いずれも石炭重量比)。
 燃料となる木質バイオマスは、四国内の森林組合や製材所で、製材時に発生する国産のスギ、ヒノキの樹皮や木片。粒径や水分など品質基準を定め、発電所にトラックで輸送する。
 ≪運転手法の確立へ≫
 運ばれてきた木質バイオマスは、受け入れホッパーを通して貯蔵タンク(容量四百立方メートル)に貯蔵し、目標の混合率になるよう計量しながらコンベヤーに乗せ、石炭といっしょに微粉にしてボイラーに投入する。
 年間の木質バイオマス使用量は約一万五千トンの予定。これにより、年間で石炭の消費量を約四千トン、CO2の排出量で約一万千トン削減できる見通し。
 また、木質バイオマスによる発電量は年間一千百万キロワット時程度になる。
 運転開始後、順調に稼働しており、今後、木質バイオマス混焼に最適な運転手法を確立していく方針だ。
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