ID : 6761
公開日 : 2008年 3月17日
タイトル
ワイヤでまき集め 伊那の「森の座」間伐材活用
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=10134
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元urltop:
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写真:
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上伊那地域を中心に森林整備を続ける伊那市のNPO法人「森の座」(西村智幸理事長)は16日、同市富県新山の山林で間伐材を森から運び出す体験講座「伊那谷ジグザグ隊」を行った。市内外のまきストー
ブ愛好者ら約10人が参加。山中にワイヤを張り巡らせ、間伐材を滑車にくくりつけて運び出す昔ながらの集材方法を体験した。
森の座は、地域や里山の森林整備を目的に2005年に設立。一般向けの講座は今回が初めてで、捨てられがちな間伐材を有効活用してもらおう─と企画した。
集材方法には、単線循環式軽架線(ジグザグ集材)を取り入れた。林間に張り巡らせた長さ約100メートルのワイヤが、動力機によって循環。取り外しが簡単な滑車で間伐材を運び出す。林業界には古くから伝わる方法
で、谷越えの搬出などに重宝されてきた。
参加者は、アカマツやカラマツなどの間伐材をチェーンソーで40センチほどに切り分け、滑車にくくりつけて次々と搬出。それぞれ自宅に持ち帰り、まきストーブの燃料などに利用するという。
参加した同市高遠の男性(28)は「まきを確保できたし、集材も楽しめた」と笑顔。西村理事長は「こうした機会を通じて多くの人に森林への興味を持ってもらえたら。今後も広く参加できるイベントを行っていきたい」と
話していた。