ID : 6759
公開日 : 2008年 3月16日
タイトル
学校の机、いすに間伐材 豊田市が積極的利用
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080316/CK2008031602095722.html
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元urltop:
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写真:
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豊田市は、間伐による地元産の木材を、学習机などに積極的に利用する取り組みを進めている。山林とかかわりの少ない人へのアピールになりそうだ。
市が昨年定めた市森づくり基本計画によると、10年間で2万5000ヘクタールの間伐を進める予定。2007年度の間伐面積は1500ヘクタール弱を見込み、5年前の2倍近くとなっている。
森林で間伐された木のうち9割は切ったまま、土壌の栄養や土留めとして放置。残りは製材され、足助地区の木材市場などで販売されている。
市森林課は4、5年前から、庁内に地元産木材の利用を呼び掛けている。市教育行政課は昨年から、市内の小中学校に間伐材のスギを使った机といすの導入を開始した。両年ともに、全体の1割近い350セットを準備
。今月40セットが配布された上郷中学校(上郷町)では、2年生のクラスで利用が始まっている。新入生向けに確保している小学校もあるという。
昨年1月に開業した豊田厚生病院と名鉄豊田線浄水駅をつなぐ地下通路では、天井と壁を覆う板としてスギを利用。都市整備課によると湿度や温度を自動調整するといい、ヒノキ製のベンチも置いてある。
量だけで見ると、2つの取り組みで利用された木材は、約53立方メートルと少量だが、森林課の担当者は「森林とかかわりの少ない人が、森を知るきっかけになってほしい」と期待し「これからも利用を促したい」と話し
ている。