ID : 6579
公開日 : 2008年 3月 4日
タイトル
「森林団地」の整備推進 豊田市森づくり基本計画
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080304/CK2008030402092392.html
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元urltop:
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写真:
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豊田市は、山間部の山林所有者を地域ごとにまとめる「団地化」を進めている。市は、集中的な作業で間伐や作業道工事の効率が上がり、森林整備が進むことを期待している。
「団地化」は効率や作業道の問題で整備に踏み切れない森林所有者が目につくことから、市が「市森づくり基本計画」に盛り込んだ。山間部の旧大字を基本単位として「森づくり会議」を立ちあげ、5-50ヘクタールのつな
がりのある山林ごとに団地をつくってもらい、計画や測量などを支援する。
集団化によって、木材生産のコストが下がるだけでなく、作業道の整備や土地の境界策定が進むメリットがあるという。林業経営をしない森林は、間伐費用を市が全額負担するなど、資金面での優遇もある。計画による
と、2017年度までに1万5000ヘクタールの森林を団地化するとしている。
市森林課は、2月までに山林所有者や自治区長向けの説明会を各地で65回実施し、9地域で会議が設置済み。2月末の下山地区の黒坂町の説明会では「所有者が地域にいない場合はどうなるのか」などの質問が出て
、関心の高さをうかがわせた。参加した柴田信さん(60)は「制度を知らずに放置している人が多い。採算が取れて良い山が残せれば」と話した。
市森林課の原田裕保課長は「整備に消極的な意見も少なくない」と認めながらも、「手入れは災害対策にもなる。しっかりと説明して進めていきたい」としている。